2025年7月2日カテゴリー:
7月2日(水)北方領土元島民による語り部講座(オンライン) (3年・社会)
本日の3時間目、3年生社会の時間、北方領土元島民による語り部講座がオンライン形式で行われました。本日、お話してくださったのは、択捉島出身、鈴木咲子さん(87)です。1945年8月14日(玉音放送は翌日15日)、日本とアメリカとの戦争は終焉を迎えましたが、北方領土に住む人々の戦争は終わっていませんでした。当時、択捉島に住んでいた、まだ小学1年生だった咲子さんの家にもソ連軍が土足で入ってきて指輪などの高級品を根こそぎ持っていかれたこと……。「若い娘はソ連軍に連れて行かれる」という噂が流れ、女性は髪を切り男性の服を着たこと……。択捉島にソ連人が住み始め、3年間も同じ島で暮らしたこと……。その後、択捉島を追われ樺太の収容所に入れられたこと……など授業の中で咲子さんから多くのお話を聴くことができました。咲子さんが望むことは、みなさんに今日、知った北方領土のことを決して忘れることなく覚えていてほしいこと、そして今日のことをみなさんが家族に伝えることでした。咲子さんのお話を聴けたことで、みなさんは北方領土問題について知ることができました。北方領土問題は「自分とは関係のない、遠く知らない土地でおきた昔のことではない」のだということを分かってもらえたら幸いです。